脱どん!脱どん!と言うけれど、そんなにどんぶり勘定はいけませんか?
脱どん経営者になろう!と言うけれど、数字に強い経営者って具体的にどんな経営者なんですか?
今回はそんな疑問にお答えします。
どんぶり勘定の危険性や、数字に強い経営者について具体的に説明します。
どんぶり勘定とは、細かく計算することなく、あるがままにお金を使うこと。
そこで、どんぶり勘定の語源は・・・?
この「どんぶり」の語源は、前述の職人の腹前部の大きな物入れ。職人達は、このどんぶりの中のお金を無造作に出し入れたそうです。
そこから大雑把な会計を「どんぶり勘定」と呼ぶようになったとか。
Yahoo!知恵袋より
どんぶり勘定は、おおざっぱな会計。
どこかから入ってきたお金を、どこかへ払う。また入ってきたお金で何かを買う。
で、今いくら残ってますか?
あれ?どうやらお金が思ったより残ってない!おかしいな、けっこう売上があったはずなのに。。。
どんぶり勘定のイメージはこんなところではないでしょうか。
こんなにたくさん一体何に使ったんだ?
本当は来年あたり古くなった機械を買い替えて生産性を上げたかったのに、この調子じゃ苦しいな。もう1年様子をみるか。
決算書では利益が出てるから大丈夫だと思っていたのに、預金残高が思ったほど残ってない!
すぐに銀行融資うけられるかな?
。。。
このようにびっくりしたことはありませんか?
自社のお金の流れを把握できていない状態は危険です。
会社で何が起こっているのか、何が問題なのか、きちんと理解できていない状態といえるでしょう。
決算書上は利益が出ているのにお金がない!という状態が続けば、黒字倒産という最悪の事態にもなりかねません。
しかし、ここで注意が必要です。
「どんぶり勘定=おおざっぱな会計だということは、おおざっぱではなく細かく1円単位まできっちり管理すればいいのか!」
ということではありません。
細かい計算ができるということが、数字に強いということではありません。
たしかに、青色申告をしている企業にとって、きっちりと帳簿をつけることも大切ですし、1円単位で現預金残高を合わせるのも大切です。
だからといって、経営者自身が1円単位で把握することは必要ありません。
経営者がきちんと把握しておかなければならないこと、それは資金の流れです。
会社にいつ・いくらのお金が入ってきて、いつ・いくらのお金が出ていくのか。
毎月どれくらいの入金・出金があるのか。
毎月何日ごろに預金残高が多くなり、何日ごろ少なくなるのか。
現預金の残高が毎月末どのように推移しているか。
。。。
会社全体のお金の状態を俯瞰的に把握することが大切です。
粗利益、原価率、純利益。。。これらの指標も大切です。
しかし、決算書上は利益が出ているのにお金がない!という状態が続けば、黒字倒産という最悪の事態にもなりかねません。
お金が底を尽きてしまえば、来年の計画や将来のビジョンがどれだけ素晴らしくても実現できなくなります。
中小企業の経営者は、常にお金の流れに気を配ることが重要です。
その上で、より利益を出すために、より会社を発展させるために、戦略的に会計データ・財務数値(数字)を使うことが大切なのです。
お金の心配さえなくなれば、会社は成長するか?といえば、これも簡単なことではありません。
ここから先は、もう1段階上の数字を活用するステージです。
数字を活用する流れを簡単に説明すると、下記のような流れです。
実現したい計画やビジョンを具体的な数字に落とし込み、それを達成するための行動を決定する。
行動を実行したのち、目標とした利益はきちんと達成できたのか、それとも達成できなかったのか。
達成できなかった原因はなんだったのか。
過去の会計データと比較して、今月の利益率は改善されたのか。
方向性は間違っていないか。
予想に近い決算書に落ち着いたか、それとも大きくブレてしまったか。
大きくブレた原因は何か。。。。
このように会社を経営するうえで、財務数値をベンチマークとすることができるようになります。
ベンチマークにする指標は、利益率であったり、利益額であったり、成長率であったり、その時の方針によって変わります。その指標を適切に決定することによって、より効果的な経営ができるようになるでしょう。
一度にいろいろな指標を活用しようと思っても、ぐちゃぐちゃになるかもしれませんが、少しずつ数字をうまく活用できるようになります。
日々数字を意識して経営していくと、会社の状態がすっきりとわかるようになるはずです。
このままでいいのかなんとなく不安だ。
いったい何が問題なのか?
成長に必要なのは何か?
このような漠然とした不安が、現状を的確に把握することによって解決されるようになるでしょう。
課題を把握することによって、次の一手が見えてくるかもしれません。
新しい商品を販売したら利益率はどうなる?
新工場を建設する場合の資金繰りはどうなる?
より具体的に考えられれば、会社の成長につながります。
決算書は作っておしまいじゃありません。
税務署や銀行に提出するために仕方なく決算書を作っているなんてもったいないです。
決算書を作る過程で集められた会計データや財務数値は、日々直面する経営判断に活かすことができます。会社の成長につなげられる貴重なデータが眠っているかもしれません。
数字に強い経営者は、数字を意識して会社の発展のためにフル活用しています。
→財務数値をフル活用するための会計「管理会計」については、より詳しくこちらのページで紹介しています。
経営者にとって、「数字に強い」ということは、きっちり計算できるということではありません。
数字に強い社長(脱どん経営者)=
資金の流れを把握し、会社の成長のために会計データをフル活用できる社長
どんぶり勘定を卒業(脱どん)し、数字に強い脱どん経営者の道を進んでいきましょう!
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