昨日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」をちらっと見ていました。
昨夜の特集は「真夜中の東京スペシャル」。
都会で真夜中に働く様々な職業の人たちを取り上げていました。
真夜中にしか作業できない工事現場の責任者、昼夜問わずに人の死の危険に直面する消防士・救急医、繁華街をさまよう少女を保護する女性、深夜食堂を切り盛りする女将さん。
皆、深夜にもかかわらず目の前の仕事に誠意をもって尽くしていました。
その中でも、私がグッときたのが、救急専門医の男性でした。
突然の事故や病状の変化で、命の危機にある患者さんに対して、努めて冷静に、穏やかに語りかけていました。
「ゆっくり話す。わかりやすい言葉で話す。安心させるのも仕事だから。」
救急医の男性のこの言葉を聞いたとき、夫と私は「私たちの仕事にも言えるね」と話しました。
私たち専門家は、無意識のうちにわかりにくい専門用語を使ってお客様に説明しがちです。その方が私たちにとってはラクだから。
さらには、顧問先企業の状況が悪化している場合、こちらも何とかしようと熱がこもってしまい、早く早くとお客様を急かして不安をあおってしまう。これではいけませんね。
- なるべくわかりやすい言葉で、きちんと理解していただけるまで丁寧に説明する。
- 現状を客観的・冷静に分析し、お客様にとってベストと考えられる可能性をしめす。
- 私たちのあたりまえをお客様に押し付けず、常にお客様の立場に立って考える。
どんな状況でもこの心掛けを忘れず、仕事に取り組んでいきたいと思います。
「ゆっくり話す。わかりやすい言葉で話す。」
これはどんな職業にも当てはまる基本かもしれません。
基本的だけれどつい忘れがちなこの心掛けを、人の生死がかかっている緊迫した救急室の中で保ち、実践している救急医の男性を本当にかっこいいと思いました。
私もがんばります。
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